making for the future

〜食べたもの、気がついた事、時々ITネタの自分用メモ

動画配信のビジネスモデル

youtubeニコニコ動画のゲリラ系
著作権に関する問題。
非常に大きな回線料負担に対する、有料課金・ネット広告モデルの弱さ。

アクトビラやIP放送の民放等の正統派系
従来のマス広告と違い広告単価も期待できない。
IP放送するにはまだインフラが追いついてない。
(フルHDは回線速度12Mbpsを推奨)。

個人的にはアクトビラセカンドライフの二の舞になるかと踏んでますが、テレビメーカーはこぞってIP放送対応TVを作ってます。
IP放送は従来のケーブルTVの代替にはなっても電波の代替にはならない気がします。

仮にIP放送対応テレビが完全に普及したとして、5000万台。
で、推奨ビットレートで大体10Mbpsとして、もし仮に1000万台のテレビが同時に稼動するとすと、100Tbpsの回線帯域を使用することになります。
ちなみに2009年現在で日本のバックボーンの帯域はせいぜい数百Gbps(間違ってたらごめんなさい)しかないはずです。このバックボーンはここ数年それほど大きく増えてはおらず、近年ニコニコ動画等の動画配信系のサービスの増加によりバックボーン圧迫が問題になったりもしています。
日本中に張り巡らされた光ケーブルを束にしても数百Gbpsというオーダしかないわけでこれが数年で1000倍になることはなかなか考えられません。
となるとIPマルチキャスト等で通信量そのものを減らすことが考えられますが、これも現在のIPv4上では実装にひと手間かかります。
かといってIPv6が急速に広がることは、規格が決まってから現在の流れにおいて考えずらいでしょう。

よってアクトビラはあくまでも地デジを補完する程度に落ち着くしか着地点はなく、メーカが力を入れるほどコストパフォーマンスの良い代物ではないと思います。

IP放送系以外の、youtubeやニコ動といったゲリラ系動画配信サービスについては回線費用は今後も圧縮は難しいため、あらたな収益源を確立する必要があります。
広告自体はテレビからある程度スライドしてくるため収益の増加は見込めるでしょう。
有料会員から収益性を得る場合、既存の一般的な動画配信サービスであればたとえば同時接続2万人規模のシステムを構築する場合2万人から月額1000円程度徴収できれば余裕でおつりが発生します。
ニコニコ動画の場合20万人の有料会員で1000万人の無料会員を支えるのは(広告等の他の収入があるとしても)さすがに無理があるのでいかに有料会員比率を爆発的に増加させるかが決め手となってくるでしょう。

なんかありきたりな結論しかでません。